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ライラ、お願いどうか僕をあいして

小指のマニキュア | 泣きたくなるほどに | 想い募れば募るだけ | 手折られたカナリア | 逢瀬は星屑の海で | ひとつだけの泣き場所 | 死因はあなたの愛がいい | 小さく小さく手を振った | 流れた星に叶わぬ願い を | 綺麗事のようでいて歪んだ純情 | 誰を想い君はその瞼を赤く腫らすの

やさしさは口を溶かして言葉を奪う | ぬくもりは皮膚を焦がして痛みを与える | いとしさは心臓を潰してぼくを殺す


少女は空に恋をした





ぼくの眼が、耳が、心臓が、覚えてるきみが消える前に | あいしているときみが笑うからあいしているとぼくは泣いた | 祈りを殺めた星の罰 | アリア、君のもとにはいけないけれど | 彼岸花のようなひと | きみに最期のおやすみを | 僕の世界はこの手の届くだけの小さな小さなものだから | 神だなんて存在はどこまでも残酷なものだと 知った | 生きるか死ぬか、選択肢はふたつだけ | (その言葉以外、ぼくに何が伝えられただろう) | 祈りは散りゆく花の如く | 星と月と夢の続き | 神様神様神さまかみさまそんなにわたしがおきらいです か、

ハッピーエンドにさようなら | バッドエンドが微笑んだ

アンドロメダの逆襲 | 何所に居るの僕のメシア | 燃やせば届きますか灰は空まで昇るでしょうか | お願い僕を(喰らい尽くして) | 罪深き海に星は眠る | 祈り歌は空に沈む | 散りゆく祈りは花束に、そしてきみの墓前に供えよう | 不協和音のような僕ら | だから僕から(サヨナラ、を)


グロリアの絶滅日





世界の果てに救いなんてない | 想いも言葉も全部形にできればよかったのに | この関係にこの感情に、名前をつけたいと願ってしまったなら | きみの目に映る世界を知りたいんだ | いつか訪れる日、ぼくはちゃんと泣けるだろうか | 爪先立ちした恋心 | 自己嫌悪で死ねそうだ | なみだはあまい、そしてにがい | 沈んだ想い | 世界が僕に死ねと謂う

きみは知らないんだろう | どうしてあのひとはわたしの涙腺にふれるの | やさしさに触れて、いとしさは泣く | 葬歌 | それがどれだけ残酷なねがいごとかをしっていてそれでもぼくはきみに乞う | 泣きたくなるほどいとしい声がぼくの鼓膜を震わせる


愛してる(それは宛ら死刑宣告)





少年は月に祈り星を廻る | 赤い糸より確かな絆 | 戦うことでしか護り救う術など知らなかった | 弔いの花 | 逆十字に誓う | やさしい夜に月は瞬く | そして空に絶望 | ゆれる、ゆれる残像に | 僕を憎んで、どうか僕の思惑のままに | 願い続けた絶望の結末 | どうして、(きみのいないせかいでわたしに生きろと、いうの) | 罪深い、僕は | アリアはきみが殺した

あの日手放したのは僕の方、 | 君と僕と星の祈り | 翅をもがれた蝶々の結末 | 星の祈りは罪でせうか | (そう云ったならきみは笑うだろうか) | 神よ、どうかあの子を愛さないで | 偽りの花と、偽りの言葉と、偽りの愛で | 優しい嘘吐き | 涙も痛みも苦しみもそれはぜんぶ僕の役目 | 明日は僕らの傍にある | 破るための約束をしましょう、そうしてまた結びなおすための | やさしい声でざんこくに願う | 僕等のアンバランス | たぶん、卑怯者 | 君の泣く声が聞こえる

星に願うは君の名を | 仕合わせのなかで眠らせて | シエスタの死に際に


抱き締めた亡骸と看取った未来





ありがとう、ごめんね、だいすき、あいしてる   さよなら | ごめんと泣いてくれたなら、しあわせにと微笑めたのに | いつか耳に残るその優しい声が遠くなっても、いつか瞼の裏に浮かぶその愛しいひとが霞んでも | あのひの空のいろを、おぼえていますか | さよならのうた | それでも世界は動き、そして明日をつくってゆく

このちいさな両の手に | 礼拝堂で神さまに叛いた | 零れた泪を僕に頂戴 | 儚火 | 消えない痣をあげる(そして僕を忘れられなくなれば、いい) | きみが掴んだのはこころじゃなくて僕のしんぞうでした | 陳腐なことばで愛を紡ごう | 世界のすべてが拒絶した | 蒼く青く空は憎らしいほどに | 右手で覆い隠した左手の薬指

星屑の死因 | たとえばいつか色褪せても | 酷く甘い吐き気がした | そうして今日も歩いてゆけたら | 私の想いも瞼の裏のあなたも、決して色褪せることを知らない | 昨日に願った


小指を絡めてちいさな誓いを





地面に落ちたねがいごと | 眠る象と羊のうた | 青がいなくなった日 | てつなぎ鬼にさようなら | 瓶詰めのメロウ | 昨日の僕らはもう居ない | ピーターパンにおやすみを | 未完結の絵本 | 消えかけのろうそくみたいにゆらゆらゆれる | かなしいうたじゃないのに、どうして泣きたくなるんだろう | (変わってしまったのは)(ねえ僕なのきみなの、)

あのやさしい手をふりほどく勇気もないくせに | どうして君なんだろう | ちっぽけな世界(だけれど幸せで)(外を知ろうなど考えたこともなかった) | 小指の約束と引きちぎった赤い糸 | 致死量のアムール

二度目のエンドロール | 名前を欲しがったドッペルゲンガー | 偽姫は愚かにかく踊る | それは恋じゃなかったけれど | サンタクロースには願わないから(私の願いはあなたが叶えて、) | もう、思い出せなくなっていくすべて


星を撃ち落とした真夜中過ぎ