零れたきみの涙は何色だっただろうか
あのとき空は笑っていたか怒っていたか泣いていたのか
優しいやさしいあのひとの名前は何だっただろう
部屋で何度となく口ずさんだあの曲はもう歌えない
こんな僕を愛していると云ってくれたのは誰だったか

約束を交わしたあの場所はそして交わした約束は、
またね、震える声でそう告げたきみの顔が思い出せない



いつかすべてを忘れる日がくるのだろう
(嗚呼、そしてきっとそれを死と呼ぶの だ)